作品紹介において組み込みカーポート(カーポートの上に建物をのせた構成)の例が多くあります。
道路と敷地に高低差のある敷地でのご依頼がなぜか多いということもありますが、組み込みカーポートにすることでのメリットの大きいからです。
ひとつには、カーポートの上に建物を乗せることで、建蔽率などの制限に対して大きな建物を計画できますし、同じ大きさの建物を計画した場合には、庭などの屋外空間を広く確保できます。
また、雨をまったく気にすることなく車と家の中を行き来できるような計画も可能です。
建築予算はかかりますが、その分土地を買い増したと考えれば、十分おつりがくるものと考えられなくありません。
平らな土地(あるいは擁壁などで平らにしてしまう土地)の方が設計は簡単なのですが、高低差があると「ひとつやってみるか」と闘志がわいてしまいます。(建築の規制などに対して、結構テクニカルなところがあるものですから。)